千葉市   ぽかぽか陽気でサクラ開花

千葉市    ぽかぽか陽気でサクラ開花

高気圧に覆われ、群馬県内は15日も5月並みのぽかぽか陽気となった。気温の急激な上昇でサクラの開花が平年より早まることが見込まれ、サクラに関係する祭りを予定している各地の関係者が気をもんでいる。今後の天候次第ではイベント前に満開になってしまう可能性があるためだ。16日は気温が下がる見通しだが、つぼみの膨らみを気にする時期は続きそう。高知市では15日、全国で最も早くサクラが開花した。
◎交通規制 変えられず やきもき
毎年、多くの観光客が訪れる前橋市の「赤城南面千本桜まつり」(4月7~22日)。期間中は太鼓のステージイベントやサクラのライトアップを行う計画だが、実行委員会の担当者は「開花時期が早まるのではないか」と不安をのぞかせる。イベントの告知も始まっており、「交通規制をするので日程は変えられない。天に祈るしかない」と話した。
高崎市の陸上自衛隊新町駐屯地が会場の「しんまち桜まつり」は、駐屯地の記念行事に合わせ7、8の両日に開かれる。昨年は1、2の両日に開き、二分咲きの状態だった。主催する市の担当者は「今年は開花が早まりそうで心配」としながらも、「自衛隊の訓練や展示もあり、サクラ以外も楽しめる」とPRする。
約150本のサクラを楽しめる「八瀬川桜まつり」は8日、太田市の八瀬川沿いで開かれる。実行委員会は「散ってしまっていると寂しい」と懸念。ただ、ライトアップは開花に合わせて始めるため、「祭りだけでなく、夜桜も楽しんでほしい」と話した。

サクラ関連の主なイベント
一方、早咲きを歓迎するところも。今月25日に始まる「館林さくらまつり」(~4月8日)は館林市の鶴生田川周辺など計3会場で開く。昨年は約6万1200人が訪れた。メインイベントは今月末に集中しており、市観光協会の担当者は「ちょうど満開になるのではないか」と開花を待ちわびる。
全国の名所のサクラの開花予想を発表する気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)によると、2月末からの気温の暖かさでつぼみの成長が進み、関東地方は平年よりも開花が早まるという。前橋公園の開花日は、平年より3日早い3月23日を予想している。